新たなポジションを求めて(2)フランスとドイツを訪問

フランスとドイツを訪問

 ドイツでのフェローシップに応募するための研究のプロポーザルを作成するにあたり、特に筑波での1年間に行ってきたアセチルコリンエステラーゼに関する実験の結果について、ドイツのミュンヘンにある大学の先生のオフィスで直接お目にかかり、研究計画について相談することになりました。せっかくヨーロッパに行くわけですから、この機会に、フランスにいるキイロショウジョウバエのアセチルコリンエステラーゼの世界的な権威に、筑波で行ってきた研究の結果をみていただいて、ご批判をいただくとともに、次の研究に関するご示唆をいただけたらいいなあと思いました。世界的な権威なのですから、お忙しかったでしょうし、私のような極東の浮浪人の相手などしていられなかっただろうと思いますが、とてもありがたいことに、私のために時間を割いていただけることになり、フランス南部のトゥールーズにある研究所の、先生のオフィスで面会し、今後の研究の進め方について、いろいろと相談に乗ってくださることになりました。1月の中旬に、日本を月曜日に発ち、フランスとドイツを巡って、その週の日曜日に日本に帰国するという目まぐるしい強行日程になりましたが、ありがたいことに、筑波大学の指導教官に旅費を出していただくことができ、とても実りの多い旅となりました。